▲富士見町・井戸尻遺跡の大賀ハス 井戸尻遺跡は、蓼科高原より約50分の所に位置し、尖石縄文遺跡と並んで八ケ岳山麓遺跡群の中核を成す縄文遺跡の一つで す。もっと分かりやすく言えば井戸尻遺跡は、JR信濃境駅から約1.2qほど南に下ったところにあり、沢を挟んで西に曽利遺跡の尾根が並行しています。こ のあたりからの眺めは絶景で、甲斐駒や鳳凰の山脈が前方を遮り、その遥か南東に富士山が端座している、風光明媚な場所です。茅野市の自分としては、国特別 史跡「尖石遺跡」をPRしなくてはならないのでしょうが、何とものどかな田園の中に展開するこの遺跡の持つ雰囲気が好きです。 学術的に価値ある多くの土器群の展示されている素朴な展示館は言うに及ばず、釜無渓谷に落ち込んでゆく斜面に造られた井戸尻史跡公園のハスやスイレンの棚田が、何とも筆に尽くしがたい懐かしさを呼び起こしてくれます。ここには、大賀ハスの種が分けられていて、現在はかなり増えています。7月のこの時期には、様々なスイレンも楽しめますが、大賀ハスは8月の上旬頃までが見頃です。 ちなみに、 大賀ハス(蓮)とは、昭和26年、千葉市の東京大学農学部検見川厚生農場で、ハス博士といわれた故「大賀一郎」博士(当時関東学院大学教授)が、縄文時代 に咲いていた古代ハスの種3粒を発見し、そのうちの一粒の開花に成功したものです。 [撮影2010/07/20 J.NAKAMURA] ▲富士見町・井戸尻遺跡の復元縦穴住居